投稿日:2026年6月8日 | 最終更新日:2026年9月8日
シーラントは、乳歯の奥歯にも使うことがあるむし歯予防の方法です。ただし、すべてのお子さん・すべての歯に必要とは限りません。溝の深さ、むし歯のできやすさ、歯の生え方、処置を受けられる状態かを確認して選びます。
「友達は受けているけれど、うちの子はまだ」という理由だけで焦らなくて大丈夫です。このページでは、何を守る処置なのか、フッ素との違い、処置後に気をつけたいことをお伝えします。

シーラントは、奥歯の溝を守る予防処置です
奥歯のかむ面には細かな溝があります。シーラントは、その溝を歯科用の材料でふさぎ、汚れが入り込みにくくする方法です。歯と歯の間など、ふさいでいない場所まで守るものではありません。
材料には樹脂系やセメント系などがあり、歯の状態に合わせて使い分けます。仕組みや適応については、厚生労働省のシーラント解説でも確認できます。
乳歯には必要?何歳から相談する?
乳歯でも、むし歯のリスクに応じて検討します。日本小児歯科学会の2025年ガイドライン(PDF)では、健康な乳歯のかむ面へのシーラントを予防の選択肢として提案しています。ただし、研究の確実性は「低」と評価されており、一律に全員へ行うという意味ではありません。
開始時期は「何歳になったら必ず」と決めず、対象となる奥歯が生えているか、溝を確認・処置できるかを診察で判断します。口を開けることが難しい時は、その点も相談してください。予防のために歯科へ相談することと、その日にシーラントをすることは別です。
- 奥歯の溝が深く、仕上げ磨きでも汚れを落としにくい。
- これまでにむし歯ができたことがある。
- 新しく生えてきた奥歯を、どう磨けばよいか分からない。
こうした点が気になったら、定期検診などで「この歯にシーラントは必要ですか」と聞いてみましょう。見た目だけでご家庭で判断する必要はありません。
フッ素とシーラントはどう違う?
シーラントは溝をふさぐ方法、フッ素(フッ化物)は歯をむし歯から守る働きを助ける方法です。役割が異なるため、「どちらか一つをすれば十分」とは考えず、お口に合わせた組み合わせを相談します。
家庭で使うフッ素入り歯磨き粉の量・濃度については、幼児のフッ素は何歳から?で年齢別に説明しています。シーラントをした後も、仕上げ磨きや間食のとり方など、毎日の予防を続けましょう。
処置の前に確認したいこと
まず歯科医師が、むし歯の有無や深さ、歯の生え方を確認します。必要と判断された場合に、方法や処置後の注意点の説明を受けて進めます。痛みや穴がある歯を、自己判断で「シーラントだけでよい」と決めることはできません。
- どの歯に、なぜ必要なのか。
- 今行う方法と、経過を見ながら予防を続ける方法の違い。
- お子さんが怖がる時の進め方。
- 費用と、次に確認する時期。
「前回は泣いてしまった」「お口に物を入れるのが苦手」といったことも、遠慮なく伝えてください。安心・安全を大切にし、お子さんの様子を確認しながら予防の進め方を相談します。
外れた・欠けたかもしれない時は
シーラントは永久に残るものではなく、一部が欠けたり外れたりすることがあります。気づいたら医院へ連絡し、確認する時期を相談してください。必要に応じて補修や再処置を検討します。
ご家庭で接着剤を使ったり、尖った物で残りを取ったりしないでください。いつ頃気づいたか、どの歯か、痛みがあるかを分かる範囲で伝えていただければ十分です。
痛み、腫れ、かむ時のつらさがある時は、次の定期検診まで待たずに相談してください。症状がなくても、定期的に材料と歯の状態を確認することが大切です。
保護者の方からよくある質問
シーラントをすれば、むし歯にはなりませんか?
むし歯を完全に防ぐものではありません。材料が外れることもあり、歯と歯の間などは別にケアが必要です。仕上げ磨き・フッ素の利用・食習慣・定期検診を組み合わせましょう。
乳歯は生えかわるので、予防しなくてもよいですか?
乳歯には食べることや発音を助け、永久歯が生える場所を保つ役割があります。生えかわるまで健康に使えるように守ることが大切です。ただし、予防することと、すべての乳歯にシーラントをすることは同じではありません。
フッ素を受けていますが、シーラントも相談できますか?
はい。今受けている予防処置や、使っている歯磨き粉をお知らせください。「追加しなければいけない」と決めつけず、その歯にどの方法が合うかを確認しましょう。
六本松で、お子さんに合う予防を相談する
スマイルライン歯科・矯正歯科六本松では、目の前のむし歯を防ぐことだけでなく、お子さんが将来も自分の歯で食べ、笑って過ごせることを目指して、親子で続けられる予防を大切にしています。
まず、お子さんの歯の状態と将来の健康を見据え、医学的に何が必要で、どの方法が最適かを考えます。保険の範囲から方法を決めるのではなく、推奨する予防・治療とその理由、期待できる効果や不利益をご説明します。そのうえで、保険診療・自由診療の区分、通院の負担、費用を分けてお伝えし、ご本人・保護者の方が納得して選べることを大切にしています。
予約時は「子どもの奥歯の予防を相談したい」とお伝えください。年齢や気になる歯、痛みの有無が分かるとご相談が進めやすくなります。
参考:米国小児歯科学会の保護者向けQ&A(乳歯の役割・家庭での予防)。処置の必要性や方法は、実際のお口を診察したうえで判断します。
