投稿日:2020年12月3日 | 最終更新日:2026年9月11日
むし歯・歯周病を繰り返す方の予防相談
3DS治療(除菌療法)とは?
3DSは「Dental Drug Delivery System」の略です。歯科医院でお口を清掃した後、歯に合わせて作ったトレー(マウスピース)を使い、薬剤を歯面に届ける方法です。お口の細菌をコントロールするための選択肢として、診察や検査の結果を踏まえて検討します。
むし歯や歯周病を繰り返す背景には、お口の細菌や歯垢だけでなく、唾液、食生活、清掃のしやすさなども関係します。まず原因を確認し、必要な治療、歯磨きや歯間清掃、食習慣、フッ化物の利用、定期管理などと組み合わせて、ご本人に合う予防計画を考えます。
3DSについては、唾液中のミュータンス菌が多い20人を対象に、清掃と薬剤入りトレーを併用して菌数の変化を調べた研究があり、菌数の低下が報告されています。一方、210人の小児を対象とした別の比較研究では、2.5年後の新しいむし歯の発生に、比較した3群の間で統計的に有意な差は認められませんでした。
対象者や薬剤、実施方法が異なる研究を、全ての方の結果にそのまま当てはめることはできません。「細菌が減ること」と「将来むし歯や歯周病にならないこと」は同じではないため、処置だけで予防が完了するとは考えず、その後の状態を確認しながらケアを続けることが大切です。
参考:Tamakiほか(2006年):3DSによるミュータンス菌の変化、Katsumuraほか(2007年):小児の3DS比較研究
次のようなお悩みや希望は、予防方法を見直すきっかけになります。全ての方に3DSが必要というわけではありません。お口の状態と治療の目的、使用する薬剤の適否を確認して、ご本人に合う方法を提案します。
・むし歯、歯周病になりやすい。むし歯や歯周病で苦労してきた方 ・細菌検査(唾液検査)の結果、虫歯菌、歯周病菌の比率が高い患者さん ・生涯、自分の歯を保ちたい方 ・矯正治療やインプラント治療を始めようと思っている方 ・お子さまのむし歯予防をきっかけに、ご自身のお口の健康も見直したい方お子さまを迎える前から、ご家族のお口を健康に保つことも大切です。妊娠を予定している方、妊娠中・授乳中の方は、その旨を歯科医師にお伝えください。3DSを検討する場合は、使用する薬剤や体調に応じて実施の可否・時期を確認します。3DSによってお子さまへの細菌の伝播や、むし歯を完全に防げると保証するものではありません。
参考:日本小児歯科学会「乳幼児期における親との食器共有について」(養育者のお口の健康と子どものむし歯予防)
当院の3DSは自由診療で、費用は全額自己負担となります。ご本人に勧める理由や他の選択肢をご説明したうえで、開始前に検査・処置・薬剤がどこまで費用に含まれるかを確認します。内容に納得してからお決めください。
3DSの手順
〈むし歯予防・歯周病予防〉
カウンセリング 3DSの必要性などについてくわしい説明を致します。PMTC+マウスピース製作 PMTCとは専用の機械を使った歯科衛生士による歯面清掃です。可能な限り歯面から細菌を除菌します。むし歯菌を殺菌するための殺菌消毒薬を入れるためのマウスピースを作製します。このマウスピースを使用することにより、殺菌消毒薬を効率的に歯面に作用させることができます。PMTC+3DS 再びPMTCを行い、その後マウスピースに殺菌消毒薬を入れ、約5分間装着します。これによりむし歯菌が殺菌されます。ホームケア ご家庭で約1週間、夜歯を磨いた後に殺菌消毒薬をマウスピースに入れて、約5分間お口に装着して作用させます。PMTC+3DS 院内でPMTCと3DSをもう一度行います。3DS料金表(税抜)
3DS: 料金合計一式 60,000(税別)~治療費内訳~・マウスピース(上下2個) ・PMTC ・3DS施術 PMTC、3DSはセットで2回行います。詳しい内容は担当の歯科衛生士が説明いたします。スマイルライン歯科・矯正歯科六本松3DS治療(除菌療法)を六本松で相談する方へ
「丁寧に磨いているのに、むし歯を繰り返してしまう」「今ある歯を長く守るために、予防を見直したい」。そのような方は、これまでの治療や普段のお手入れについてお聞かせください。3DSを受けるかどうかを決める前に、お口の状態と繰り返す理由を一緒に確認します。
まず、ご自分のリスクと治療の目的を確認しましょう
むし歯や歯周病の状態、磨き残しや歯石、唾液、食事・間食の習慣などを確認します。細菌検査を行う場合も、数値だけで治療を決めず、診察結果と合わせて考えます。
「何を改善するために3DSを勧めるのか」「先に必要な歯科治療はあるか」「毎日のケアで見直せることは何か」を説明し、ご本人に合った予防計画をご相談します。
薬剤を使う前に伝えていただきたいこと
- これまでに薬剤や消毒薬で、腫れ・発疹などが起きたこと。
- 持病、服用中のお薬、妊娠中・妊娠の可能性・授乳中であること。
- お口の傷や痛み、マウスピースを入れたときの不快感。
- 今使っている歯磨き剤・洗口液や、他院で受けている治療。
使用する薬剤、使い方、起こり得る不調とその際の連絡方法を確認してから進めます。ご家庭で使う場合も、量や時間を自己判断で増やさず、医院の説明に沿って使用してください。
処置後も、続けられるお手入れと再評価を
3DSを受けた後も、お口の清掃や食生活の見直し、定期的な診察を続けます。「薬剤を使ったから終わり」ではなく、むし歯や歯ぐきの状態がどう変わったかを確認し、その後のケアを調整します。毎日の生活で続けにくいことがあれば、一緒に方法を考えましょう。
費用・通院回数は、内容を確かめてから決めましょう
必要な対応とその理由を説明したうえで、治療に含まれる検査・清掃・マウスピース・薬剤、通院回数、ご家庭で行うケアをご案内します。追加の診療が必要な場合の費用も含め、開始前に総額をご確認ください。
3DSの相談と関連ページ
医院の診療内容や連絡先は、六本松の歯医者トップページでもご確認いただけます。予約時には「むし歯を繰り返すため予防を相談したい」など、お困りのことをお伝えください。
3DS治療・除菌療法でよくある質問
3DS治療とは何ですか?
専用のマウスピースなどを使い、虫歯や歯周病リスクに関わる細菌環境を管理する考え方です。適応は口腔内の状態を見て判断します。
3DSだけで虫歯や歯周病を防げますか?
3DSだけで完全に防げるとは言えません。歯みがき、歯間清掃、食生活、フッ素、定期メンテナンスと一緒に考える必要があります。
子どもにも使えますか?
年齢、リスク、装置の使用可否によって判断します。小児ではまず歯みがき、フッ素、食習慣、定期管理が基本です。
歯周病にも関係しますか?
細菌環境の管理は歯周病予防にも関係しますが、進行した歯周病では検査、歯石除去、SRP、メンテナンスが必要です。
どんな人が相談するとよいですか?
虫歯を繰り返す、家族で虫歯リスクが高い、予防を強化したい方は相談対象になります。