投稿日:2026年6月8日 | 最終更新日:2026年9月17日
スマイルライン恐竜王国の歯のえほん
乳歯は、小さなからだを助ける大切な歯
読む人に合わせて、やさしい言葉で読めます。小さなお子さまには保護者の方が読んであげてください。小学生なら、自分で読んで歯のことを楽しく学べます。
えほんみたいに読む
おくちの中には、子どもの歯がならんでいます。これを乳歯といいます。
乳歯は、ごはんを食べる時、ことばを話す時、にっこり笑う時に働きます。
いつか大人の歯にかわります。でも、それまでずっと大切なお仕事をしています。
自分で読んでみよう
乳歯はぜんぶで20本あります。小さい歯ですが、食べる、話す、あごを育てる、永久歯の場所を守るという役割があります。
乳歯にも神経があり、虫歯になると痛くなることがあります。「どうせ抜ける歯」ではなく、今から守る歯です。
歯みがき、フッ素、シーラント、定期的なチェックで、永久歯にバトンを渡す準備をします。
親子で話すヒント
- 前歯で食べ物をかじれているかな。
- 奥歯の溝に汚れが残っていないかな。
- 新しく生えてきた歯や、ぐらぐらする歯はあるかな。気になることは大人と一緒に歯医者さんで聞いてみよう。
六本松小児歯科・乳歯特集
乳歯とは?小さな歯に詰まった大きな役割
「乳歯の虫歯も治すの?」「ぐらぐらするのは生え替わり?」乳歯について、迷うことはたくさんあります。乳歯は今の食事や発音を助け、永久歯が生える場所を保つ大切な歯です。歯の中の仕組みを知ると、痛みや生え替わりの理由も理解しやすくなります。お子さんと一緒に、気になるところから読んでみてください。
乳歯は全部で20本あります
乳歯は通常、上に10本、下に10本の合計20本です。前から順に、乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯と呼びます。前歯でかみ切り、奥歯ですりつぶすように、それぞれ形や役割が違います。永久歯は親知らずを除くと28本です。乳臼歯が小臼歯に生え替わり、その後ろには永久歯の大臼歯が生えます。
乳歯は赤ちゃんのころから働き、6歳ごろから少しずつ生え替わります。奥歯などは小学校高学年ごろまで残ることもあります。「小学生になったら全部永久歯」ではありません。どの歯が乳歯か、一緒に確かめてみましょう。
乳歯は白く見えやすく、隣に生えた永久歯が少し黄色く見えることもあります。色だけで虫歯とは判断できません。また、乳歯のすき間には生え替わりに関わる役割がありますが、すき間の有無だけで将来の歯並びが決まるわけではありません。
乳歯の解剖:歯冠・歯根・歯髄
見えている部分を「歯冠」、歯ぐきの中で歯を支える根を「歯根」といいます。乳歯にも根や神経があります。歯を外側から順に見てみましょう。
エナメル質と象牙質:歯を形づくる部分
歯冠の表面を覆う硬い組織がエナメル質、その内側で歯の大部分をつくる組織が象牙質です。エナメル質は硬くても、虫歯に関わる酸で溶けることがあります。白く濁る、穴が見える、食べ物が挟まるなどの変化は相談のきっかけになります。
見た目の穴の大きさだけでは、歯の中の状態までは分かりません。表面の色や形に加え、症状や必要な検査をもとに確認します。
歯髄:神経や血管が通る部分
歯の中心にある歯髄には、神経や血管が通っています。虫歯が深くなると、しみる、噛むと痛い、夜に痛むなどの症状が出ることがあります。小さなお子さんは言葉で説明しにくいため、冷たい物を嫌がる、同じ側ばかりで噛む、といった様子も伝えてください。
歯根と周りの組織:歯を支える仕組み
歯根の表面にはセメント質があり、歯根膜という組織を介して、あごの骨である歯槽骨につながっています。歯根膜は噛む時の力を和らげるクッションのようにも働きます。乳歯は、根と周りの組織に支えられて毎日の食事を助けています。
乳歯の歯根は永久歯の生え替わりで吸収されます
生え替わりが進むと、乳歯の根は少しずつ吸収され、乳歯が揺れて抜けます。抜けた乳歯の根が短く見えるのは、最初から根がなかったからではありません。生え替わる時期には、歯の場所やお子さんごとの違いがあります。
虫歯やけがで予定より早く乳歯を失った場合は、自然な生え替わりとは分けて考えます。隣の歯が動き、永久歯のための場所が狭くなることがあるためです。抜けた歯、永久歯の位置や成長、お口の状態を調べ、必要に応じて場所を保つ「保隙装置」を検討します。すべてのお子さんに必要なわけではなく、装置を使う場合も清掃や定期的な確認が必要です。
詳しくは乳歯が早く抜けた時の保隙装置をご覧ください。
年齢別に見る乳歯のチェックポイント
年齢はあくまで目安です。歯が生える順番や速さだけで、異常とは判断しません。気になる変化があれば、次の年齢になるまで待たずに相談してください。
0歳から2歳:生えた歯のお手入れを始める
歯が見えてきたら、小さくやわらかい歯ブラシでやさしくみがきましょう。嫌がる時は、持ち方や姿勢などを歯科医院で相談できます。授乳や離乳食の状況も伺い、年齢に合う歯みがき剤や、ご家庭で続けやすいお手入れを一緒に考えます。当院では、歯が生える前から予防の相談を始められます。授乳やお口の様子など、気になることをお話しください。
3歳から5歳:奥歯の溝と歯の間を確認する
3歳ごろまでに乳歯がそろうお子さんが多くなります。仕上げみがきでは、奥歯の溝、歯と歯の間、前歯の歯ぐき寄りも確認しましょう。フロスの使い方、フッ素の活用、飲み物や間食の取り方など、続けやすい方法を相談できます。
6歳から8歳:奥に加わる6歳臼歯を見逃さない
前歯が生え替わり、いちばん奥の乳歯のさらに後ろに6歳臼歯が生え始める時期です。6歳臼歯は乳歯が抜けた場所ではなく、奥に加わる永久歯なので、気づきにくいことがあります。生えかけで背が低い奥歯への歯ブラシの当て方や、フッ素・シーラントが役立つかを確認しましょう。
9歳から12歳:生え替わりと噛み合わせを確認する
乳犬歯や乳臼歯などが生え替わり、永久歯の歯並びに近づく時期です。歯が重なってみがきにくい、噛みにくい、生え方が気になる時は、その様子を伝えてください。歯とあごの成長を診察したうえで、治療の必要性や適した時期を説明します。
乳歯の虫歯を防ぐこと・治すこと
乳歯の虫歯は、痛みで食べにくくなったり、眠りにくくなったりすることがあります。「いずれ抜けるから」と放置せず、歯の状態に合わせた治療や管理を受けましょう。痛みや腫れがある時は早めにご連絡ください。怖がっている場合も、その気持ちを伝えていただき、お子さんに合う進め方を相談できます。
永久歯のむし歯ゼロを目指すためにも、乳歯の時期から予防を積み重ねることが大切です。みがきにくい場所、飲み物やおやつの取り方などを確認し、必要に応じてフッ素やシーラントを組み合わせます。シーラントは奥歯の溝を保護する方法ですが、処置後も歯みがきや定期的な確認が必要です。
虫歯ができたことを責めるためではなく、次の虫歯を防ぐ方法を見つけるための相談です。「毎日頑張っているのに」「仕上げみがきを嫌がる」といった困りごとも、そのままお話しください。
乳幼児の多発虫歯が心配な方へ
前歯に白い濁りがある、短い期間に虫歯が増えたように見える場合も、ご相談ください。ボトルカリエス・ランパントカリエスの解説ページでは、乳幼児の虫歯について詳しく説明しています。
乳歯と歯並びの関係
歯並びを考える時は、歯とあごの大きさ、成長、生える位置や順序、噛み合わせなどを確認します。指しゃぶりや舌の使い方も相談できますが、姿勢や食べ方だけを原因と決めつけることはできません。
前歯が反対に噛む、噛みにくい、歯が重なってみがきにくいなど、気になることがあれば乳歯の時期から相談できます。小児矯正は一律に同じ年齢で始めるのではなく、早く対応した方がよいことと、成長を確認しながら判断することを分けて考えます。早期に治療した場合も、永久歯が生えた後に追加の治療が必要になることがあります。
口が開いていることが多い場合も、本人の癖と決めつけず、鼻づまりなどの事情がないか確認しましょう。呼吸の困りごとがあれば必要に応じて医科にも相談し、矯正だけですべて解決するとは考えずに原因を確かめます。
受診の目安を迷った時
家庭では、次のような変化を見つけたら相談のきっかけにしてください。これらの項目だけで病気を診断するものではありません。
- 前歯の根元が白く濁る、奥歯に穴が見える、歯の間に食べ物がよく挟まる。
- 仕上げみがきで同じ場所を嫌がる、歯ぐきから出血する。
- 冷たい物を避ける、噛むと痛がる、片側ばかりで噛む。
- 乳歯が早く抜けた、左右の生え替わりに大きな差がある。
- 乳歯が抜けないまま、内側や外側から永久歯が出てきた。
- 口が開いていることが多い、食べにくい、飲み込みにくい様子が続く。
「いつから」「どの歯で」「食事や睡眠にどんな影響があるか」をメモしておくと、診察時に伝えやすくなります。痛みや腫れがある場合は、次の定期検診を待たずにご連絡ください。痛みがなくても、歯みがきや生え替わりの疑問を相談して大丈夫です。
よくある質問
乳歯は全部で何本ありますか?
通常は上10本・下10本の合計20本です。生える時期には個人差があります。本数や生え方が気になる場合は、診察で確認できます。
乳歯の虫歯は治療しなくてもよいですか?
生え替わる歯でも、痛みや感染を防ぎ、食事や永久歯の生える場所を守ることが大切です。虫歯の場所や進み方、歯が抜けるまでの見通しを確認して、必要な治療や予防管理を考えます。
乳歯が抜ける時期が遅いと問題ですか?
個人差があり、年齢だけでは判断できません。左右差が大きい、別の場所から永久歯が生えてきた、痛みがあるなどの場合は確認の目安です。無理に抜こうとせず、ご相談ください。
乳歯の時期から小児矯正を相談できますか?
相談できます。すぐに装置を使うとは限りません。診察で必要な対応と理由、治療する場合の方法や時期、成長を見守る場合の確認点をお伝えします。
乳歯から広がる歯の読み物
自分の歯に興味を持つきっかけは、「どうして歯がぐらぐらするの?」という小さな疑問でも十分です。人の歯や恐竜の歯を比べたり、昔の暮らしをたどったりして、親子で楽しんでみませんか。
昔の食事や恐竜の歯を、そのまま今のお子さんの食べ方の目標にする必要はありません。食材の大きさや調理方法は、年齢と食べる力に合わせましょう。硬い物や噛む回数を無理に増やすことが目的ではなく、おいしく食べられることが大切です。
通院や歯並びの相談について詳しく知る
六本松で乳歯・虫歯予防・歯並びを相談する
「虫歯か分からない」「歯みがきを嫌がる」といった相談でも大丈夫です。安心・安全を大切に、お子さんの困りごととお口の状態を確認し、必要なケア、その理由、選べる方法を分かりやすくお伝えします。
まずは、お子さんにとって何が必要かを一緒に確認しましょう。治療が必要な場合は、方法ごとの見通しや負担、費用も説明し、ご家族の希望を伺いながら方針を考えます。