歯周病

妊娠中の歯ぐきの腫れと歯周病|受診時期と予防の考え方

    投稿日:2026年6月4日 | 最終更新日:2026年9月9日

    「歯周病の治療中に妊娠が分かった」「つわりで通院を休んでから、歯ぐきが腫れてきた」。続けたい気持ちはあっても、受診の時期や処置への不安から、そのままになっていませんか。

    妊娠中も、ご本人の歯と歯ぐきを守る診療は大切です。いま必要な対応と、体調に合わせて予定を組めることを分け、産前から産後まで見通して相談しましょう。妊娠中だから応急処置しかできない、出産するまで治療できない、ということではありません。

    症状の確認検査・診断治療と再評価
    歯周病は症状だけで判断せず、検査、診断、治療後の再評価で状態を確認します。

    腫れがある時は、まず症状を伝えてください

    妊娠中は歯ぐきの炎症が起こりやすくなりますが、腫れの原因を妊娠だけに決めつけないことが大切です。以前から歯周病がある方も、新しい腫れや出血はその都度確認しましょう。

    強い痛み、膿、顔の腫れ、発熱、食事や水分が取りにくい状態は、定期健診の日まで待たず歯科へ連絡してください。息苦しさや飲み込みにくさ、大きく広がる腫れなどがあれば、通常の予約を待たず救急受診が必要です。感染による腫れの注意点(NHS)

    急な症状は電話092-737-6633で状況をお知らせください。診療時間外など連絡がつかない時も、重い症状を我慢して待ち続けないでください。

    腫れや出血の原因を詳しく知りたい方は、妊娠中の歯ぐきの腫れ・出血についてをご覧ください。

    歯周病治療の途中で妊娠したら、計画を一緒に見直します

    予約をすべて取り消してしまう前に、妊娠したことと体調を歯科へ伝えてください。前回までに何を治療し、どこを次に確認する予定だったかを整理できます。

    相談したいのは、例えば次のような点です。

    • 歯石などの除去はどこまで進み、処置が残っている場所はあるか。
    • 治療後の出血・腫れや、歯周ポケットの確認が済んでいるか。
    • 家庭で清掃しにくい場所や、最近変わった症状はあるか。
    • 次の処置を延期する場合、どんな点に注意し、いつ確認するか。
    • 産前に確認したいことと、産後へ引き継ぐことは何か。

    治療中の方と、治療を終えて定期管理中の方では、次回の目的が違います。「クリーニングの予約」とまとめず、何のために通うのかを確認すると、予定を考えやすくなります。

    SDCEPの歯周病管理資料でも、妊娠中に必要な歯周治療を行い、出産後も必要に応じて管理を続けることが示されています。妊娠中・産後の歯周病管理

    受診時期は、週数だけでなく緊急性と体調から考えます

    妊娠中期は体調が落ち着き、通いやすくなる方もいます。ただし、初期や後期だから必要な治療まで必ず待つ、という判断にはしません。痛みや感染がある場合は、先延ばしにする影響も含めて考えます。

    米国歯科医師会は、妊娠中も必要な歯科診療を行えること、治療の延期が問題を複雑にする場合があることを説明しています。妊娠中の歯科診療について(ADA)

    吐き気がある時間帯、横になると苦しい姿勢、長く口を開けにくいことなどは、予約時と診療中にお知らせください。処置を分けられるか、休憩を挟めるかなども相談します。歯科と産科の両方で注意が必要な場合には、担当医同士で情報を確認することがあります。

    出産予定日や産科からの注意事項、使用中の薬が分かるものをご準備ください。毎回詳しい記録を作る必要はありません。「前回よりつわりが強い」「新しい薬が増えた」といった変化を伝えていただくことも役立ちます。

    検査・麻酔・薬が不安な時は、何のために使うかを確認します

    妊娠中の治療では、ご本人が心配していることを遠慮なく伝えてください。画像検査は何を確かめるためか、麻酔はどの処置に必要か、薬は何の目的で使うかを、一つずつ確認しましょう。

    妊娠中にも使用できる検査・局所麻酔・薬はありますが、すべてを無条件に使えるという意味ではありません。処置の必要性、妊娠の経過、持病や服薬などから個別に判断します。「不安だから絶対に使わない」と先に決めるのでも、「必ず安全」と一言で済ませるのでもなく、必要性と選択肢の説明を受けることが大切です。

    市販薬や以前処方された薬を自己判断で使い始めたり、産科などで処方された薬を勝手に中止したりしないでください。妊娠中であることを伝え、医師・歯科医師・薬剤師へ確認しましょう。

    歯周病と出産への影響について知りたい方は、妊娠中の歯周病の評価・治療と研究についてをご覧ください。まず、ご本人の炎症を減らし、歯を守るために必要な診療を考えていきます。

    通院が空いた時も、今の状態から再開できます

    つわりや体調のために予定どおり通えないことはあります。間隔が空いたことを理由に、相談をためらわないでください。再開時には、前の治療内容と現在のお口を確認し、次に必要なことを決めます。

    家では、できているケアと難しいケアを分けて伝えてください。「奥歯にブラシを当てると吐き気が出る」「フロスが使いにくい」など、具体的な困りごとがあると方法を相談しやすくなります。詳しくはつわりで歯みがきがつらい時の工夫をご覧ください。

    出産後に腫れが軽くなっても、それだけで歯周病の治療がすべて終わったとは判断しません。次に何を確認するか、受診の時期をどう相談するかを、産前から共有しておきましょう。授乳中の薬や通院についても、改めて状況を伝えてください。

    定期管理の間隔は一律に毎月ではなく、歯ぐきの状態と治療の段階に合わせて考えます。医院の継続的なお口の管理についての案内も参考になります。

    六本松で、産前から産後まで相談を続けるために

    スマイルライン歯科・矯正歯科六本松では、安心・安全を大切に、必要と考える診療とその理由をご説明することを重視しています。医院の診療体制は歯周病専門医による相談案内をご覧ください。担当医の希望や処置への不安も予約時にお知らせください。

    受診の終わりには、「次は何をするか」「家では何を続けるか」「どんな変化があれば予定より早く連絡するか」を確認しておくと、通院の間も迷いにくくなります。通院や費用のご事情も伺い、ご本人の意向を尊重しながら進めます。

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