投稿日:2020年9月14日 | 最終更新日:2022年1月27日
六本松の歯医者|6歳臼歯が生えたらシーラント
シーラントは奥歯の虫歯を予防する処置です。奥歯の咬み合わさる部分は、複雑で深い溝があり、ブラッシングをしても毛先が届きにくいため、虫歯が生じやすいと言われています。
その奥歯の溝の深い部分をプラスチックの樹脂でコートして、虫歯菌が溝の奥に入り込まないようにする虫歯予防処置です。おもに、生えて間もない6歳臼歯に行います。
6歳臼歯とは6歳ごろに生える永久歯で、それまで生えている乳歯の更に奥から生えてきます。乳歯が抜けて生えてくるわけではないため、永久歯と気づかない方もいます。
ところが、生えたての歯の表面は弱くできている上に、歯ブラシが届きにくいので、特に気をつけてケアをしないと、大事な永久歯が虫歯になってしまいます。
そこで、シーラントが虫歯予防に大変有効です。フッ素を塗っただけよりも、より確実に虫歯を予防できます。
ただし、数か月ではがれてくることもあり、それを放置すると、また虫歯になりやすくなってしまいます。
ですから、欠かさずに定期検診でチェックしてもらうことが大切です。
シーラント治療は以下の流れで行います。
- 歯を清掃
- 薬品をつける
- シーラント剤を流し込み固める
詳しく解説していきます。
【シーラント治療の内容1】歯を清掃
まず、歯の清掃を行い、歯の表面や歯と歯の間等の汚れを丁寧に落としていきます。ここでは、歯科医院専用の機械を使って行います。
シーラントとしてプラスチック樹脂を流し込むので、その下に汚れが残っていると返って虫歯の原因になることも。虫歯を防ぐためにもきれいに清掃していきます。
【シーラント治療の内容2】薬品をつける
歯にシーラント剤がしっかり接着するように、酸処理として薬品をつけていきます。
その後、薬品を水できれいに洗い流し、一度しっかりと乾かします。
【シーラント治療の内容3】シーラント剤を流し込み固める
シーラント剤を歯の溝に流し込み、光を当てて固めます。固まったら、咬み合わせのチェックを行い、問題なければ、治療終了です。
治療後は、歯表面のデコボコしていた溝が埋まり、ツルツルしている状態に。汚れが溝にはまりにくくなる上に、歯磨きで汚れも落ちやすくなります。
シーラント治療のメリット
【メリット1】虫歯になる可能性を減らせる
シーラント治療は虫歯になる可能性を減らすことができます。
奥歯の溝は、汚れがたまりやすい場所。特に、生えたての歯は未成熟で溝も深いので、ケアをしないと虫歯になりやすいのです。
さらに、生えたての歯は柔らかいこともあり、虫歯の進行が早いというところも懸念点です。
シーラントを施せば溝が埋まるので、虫歯になる可能性を減らすことができます。
【メリット2】歯を削らなくて済む
シーラント治療をすると、歯を削らなくて済むことが多いです。
虫歯が悪化してしまうと、歯を削ることになってしまうことがほとんど。歯科医院で治療する際のキーンという音が嫌な人も多いですよね。
虫歯になって苦しい思いをしない為にも、シーラント治療で予防し、歯を削らないようにしたいですね。
シーラント治療自体にも歯を削る作業はないので、不安な気持ちを緩和して治療を受けることができます。
シーラント治療をしても、歯磨きはしっかり行うようにしましょう。
シーラントでは奥歯の溝を埋めるだけで、虫歯になるのを完璧に防ぐようにするわけではありません。
大切なのは、歯垢をしっかりと取り除き、溜めないようにすることです。シーラントをしても歯磨きをせずに口の中が不潔な状態なら、その歯は虫歯になります。
普段から定期的な歯科医医の受診と、正しいブラッシングの指導を受けましょう。